メガネレンズの度数は
R S-3.00D C-0.50D AX90
L S-2.75D C-0.50D AX90
といったように表記されています。
形式によってはSがSPH、CがCYL、AXがAXIS等と表記されている場合もあります。
ちなみにPD60といったように表記がある場合は左右の瞳孔から瞳孔の距離が60mmである事を指しています。
また、PRISMもしくはプリズムは斜視や斜位等による眼精疲労やものが二つに見えるのを緩和させる数値の事をさし、BASEや基底方向等はプリズムの向きを示しています。
D
D=ディオプターまたはディオプトリーと読みます。
レンズの度数の単位です。
基本的に近視、遠視、乱視共に0.25単位で測定されます。
RとL
Rが右眼でLが左眼を表しています。
S-3.00D
近視が-3.00Dという度数であることを表しています。
S+3.00Dだった場合は+3.00Dという遠視だということを表記しています。
最大で近視は-20.00、遠視は+1200D程度まで制作できます。
C-0.50D
乱視が-0.50Dという度数である事を表しています。
一定の軸方向からその軸の90度方向までの度数の差が0.50Dであることを表しています。
乱視は角膜や水晶体のゆがみによって起き、強弱は別にしてほとんどの眼にあります。
乱視はプラス表記とマイナス表記がありますが、一般的にはマイナス表記になっています。
最大で-6.00D程度まで制作できます。
AX90
マイナス表記の場合、乱視の弱い方の軸が90度方向にある事を表しています。
基本的に5度単位で測定され、AX5~180までの中で決められます。
S-3.00D C-0.50D AX90を図で表記すると下記のようになります。
上記のレンズの場合は180°方向の近視は-3.50Dという度数で、90度方向の近視は-3.00Dという度数だということを表しています。
90度方向と180度方向の差が0.50なので乱視はC-0.50Dになり、90度方向が180度より少ない度数なのでAX90になります。
基本的にメガネの度数は平均2年半程度で変化します。
毎日使用している場合は少しずつ変化しているので、見えにくさを自覚しにくい場合があります。
時間が経過した度数でのメガネの作製の場合は念のため度数測定をすることをおすすめします。