メガネが出来上がるのに時間がかかる理由

本日はメガネのお引き渡しに時間がかかる理由を紹介します。

基本的にメーカーや店舗に在庫をしていない特注レンズを使用したメガネの場合は、注文日から５～7日程度のお引き渡しになる場合が多いです。

在庫のレンズは１日程度(当日か翌日)でお引き渡しすることができます。

メガネの制作に時間がかかる理由

１.膨大なレンズの総数

予めレンズを作成しておいて、店内や工場で在庫をすれば、メガネは１日程度でお引き渡しすることが可能です。

しかし、全度数と全種類のレンズを予め作成して在庫するのは物理的に不可能です。

メガネレンズの度数は近視、遠視の度数、乱視の度数と軸、加入度、プリズムの度数とベースの方向等の組み合わせで、何万通りもあります。

また、レンズの種類も一つの商品でも、コーティングや屈折率、設計タイプ、レンズカラー、レンズカーブなどの組み合わせで膨大な数になるので、度数とレンズの種類の組み合わせで総数はさらに多くなります。

レンズの総数が多い理由は、メガネを快適に使用いただくには、一人ひとり異なるお客様の度数、メガネの使用履歴、ライフスタイル、使用環境、お好み、求める快適さ、フレーム形状、ご予算などに適したレンズを選ぶ必要があるからです。

２.オーダーメイドレンズ

一部のグレードの高いレンズは作成時にお客様の様々な情報が必要になります。

フレームを掛けた時のレンズの眼に対する角度や距離や、お客様のライフスタイル、メガネの使用履歴、左右の度数の違い等々様々な情報を設計に反映させています。

３.品質管理と工程数

メガネレンズは高い品質の維持と性能を発揮するために、多くの工程数を経て製造されています。

その工程には、複数回の洗浄や検査が含まれます。

一部では特注でも１日以内で製造しているメーカーもあるようです。

基本は最短でも加工だけで３日程度は掛かります。

HOYA社

まとめ

メガネを早く受け渡すこと自体は可能ですが、高い品質や性能、お客様に合わせたレンズで作製するのためにはお時間がかかってしまいます。

早く受け取りが必要な破損や紛失時の対策として、新しいメガネが出来るまで使用できる予備のメガネをお持ちになる事をおすすめします。

予備のメガネは普段は非常用持ち出し袋に入れたり、フレームのデザインやレンズカラーを変えて使用環境で使い分けるのもおすすめです。