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宮澤良平

レンズを薄く、軽く作る方法 素材編


本日は度の強い方のレンズを薄く、軽く作る方法を紹介します。

素材で薄く、軽く

基本的にメガネレンズは屈折率が高い素材を使えば薄く作る事ができます。

プラスチックレンズの素材の屈折率は【1.50】【1.53】【1.60】【1.67】【1.70】【1.74】等の種類があります。

またガラスレンズの素材の屈折率は【1.80】【1.90】など、プラスチックレンズより高い屈折率の商品があります。

薄さイメージ画像

薄型素材レンズの注意点

◆重さ

レンズの素材は屈折率が上がるにつれて薄くはなりますが、同じ体積当たりの重さが増すという特徴があります。

度数によっては0.1mm薄くなるだけで、重さは増えるという場合もあります。

また、ガラスレンズは特に重くなります。


◆にじみ

屈折率の高いレンズは、にじみを感じる場合があるという特徴があります。

これはアッベ数という光の分散の程度を表す数値が低い事が原因で、色が分かれて見えてしまう事で起こります。

特に老眼鏡や遠視用の+レンズで顕著に表れる場合があります。

左:屈折率の低いレンズ

右:屈折率の高いレンズ


◆強度

基本的に屈折率が多くなるにつれてレンズは割れやすくなり、強度は落ちていきます。

レンズに穴を空けるフチナシフレームに適していない場合もあります。

ガラスレンズは特に割れやすく、怪我の原因にもなるので注意が必要です。


◆カラーレンズ

屈折率の高いレンズはカテゴリーでは無色でも、若干黄ばみがある場合があります。

また染色する際に発色がしにくいという特徴もあります。

さらに、屈折率1.74のレンズに対応していないカラーもあります。





メガネレンズは度数によって最適な素材が異なります。

薄型素材を選ぶよりも他の方法で薄くしたほうが、適切な場合があります。

当店では様々な事を考慮し、適切なレンズ素材をおすすめします。



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