超音波洗浄器の注意点 メガネの破損に注意
宮澤良平
メガネのクリーニングで使用する「超音波洗浄器」は超音波の発生させた気泡がはじける際の「衝撃波」と「振動」で汚れを分解し洗浄します。
メガネ店によってはセルフサービスでお客様がご自分で行う場合もあります。
ネジの隙間なども、きれいになる便利な機器ですが、様々な注意点があります。
使用方法を誤ると、メガネが壊れてしまう場合もあります。
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注意点①振動による部品のはずれ
メガネにはネジや様々な部品が使用されています。
超音波洗浄器の振動により、ネジや装飾等の部品が外れることがあります。
部品をその場で紛失したり、あとから緩んだ部品がはずれて紛失してしまうこともあるので注意が必要です。
注意点②禁止素材
べっ甲やシープホーン、ウッド系、レザー系等の自然素材や、カーボン、宝石、接着剤を使用した装飾等は、超音波洗浄器の使用により破損する可能性があります。
見た目では素材が分からない場合もあるので、購入店で確認することをおすすめします。
注意点③破損の悪化
フレームやレンズにキズやコート剥げ等の破損がある場合は、破損個所が広り悪化する可能性があります。
また、経年変化等でメガネ全体が劣化した場合も同様です。
注意点④洗浄時間
機器のパワーやメガネの状態によって差がありますが、基本的に1分以上の使用はメガネを痛める可能性があります。
特に樹脂やプラスチック素材の場合には注意が必要です。
注意点⑤手指のささくれ
メガネ店あるあるですが、ささくれ等がある状態で超音波洗浄器に手を入れると強い痛みを感じる場合があります。
作動中は洗浄液にできるだけ手が触れないように行う必要があります。
当店では、メガネの状態や素材を見極めて、洗浄時間や洗浄方法などを吟味して行っております。
店頭でのセルフサービスや自宅で行う場合はご注意ください。
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