遠近両用レンズ グレードによる見え方の差
宮澤良平
本日は、遠近両用レンズは設計のグレードによる見え方の差を紹介します。
遠近両用レンズの設計は、テレビの大型化や、パソコンやスマートフォンの普及で変化した眼の生活に対応すべく、日々進化し、最新の技術で最新の設計のレンズ商品が作られています。
遠近両用レンズとは
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加齢などでピント調節機能が低下した場合(老眼)は、通常のレンズでは一定の距離にしかピントを合わせることができません。
遠近両用レンズは一つのレンズで複数の度数が存在するレンズなので、一つのメガネで複数の距離にピントを合わせることができます。
早めの使用を推奨
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遠近両用レンズは、加入度の大きさによって、視野の端にゆがみやゆれを感じるなどのデメリットがあります。
また、これらのデメリットはお年とともに増加し、お年を召してから初めて使用するとお若い頃より慣れにくい場合があります。
その場合は少ない加入度から慣らす方法などがあります。
遅くても50歳代からのご使用がおすすめです。
加入度とは
遠近両用レンズの加入度は近くを見えやすくするための度数のことを指します。
お年を召してくると近くを見るための調節力が低下する為、必要な加入度が大きくなります。
その場合、遠近両用レンズのデメリットも増加します。
設計のグレードのよる見え方の差
遠近両用レンズは設計のグレードによってゆがみやゆれの少なさや、ピントの合わせやすさが違います。
ゆがみやゆれの少なさとピントの合わせやすさは、「快適さ」「慣れやすさ」等に影響します。
遠近両用レンズを使用していて、快適でない場合は設計のグレードが原因の場合もあります。
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遠近両用レンズ 設計のグレード
遠近両用レンズは設計によってグレードが分かれています。
グレードを高い順で位置づけると
・インディビジュアル(オーダーメイド)設計
・両面累進設計
・内面累進設計
・外面累進設計(一般的な両面設計も含む)
の4種類になります。
一つの設計の中にも複数のレンズ商品があり、細かくグレードが分かれています。
基本的にグレードが高いほど、快適にご使用いただけます。
遠近両用レンズの価格の違いは、基本的にこの設計のグレードに比例します。
※一部商品では「両面設計」と記載されていても、手元を見るための累進面は外面にあり、外面累進設計の場合があります。
外面累進設計の両面設計よりも、内面累進設計の方がグレードは上になります。
詳しくは店頭でお聞きすることをおすすめします。
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NIKON社・HOYA社一部商品抜粋
グレードによる見え方の比較は、メガネを作成する前に複数のテストレンズで体験して頂けます。
また、レンズの設計タイプによる見え方の比較も行えます。
全商品のテストレンズがあるわけではありませんが、実際に見え方を体験して頂いてからご購入いただけます。
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まとめ グレードの選択基準
遠近両用レンズのグレードは複数あるにもかかわらず、あまり知られていないのが現状です。
しかし、遠近両用レンズが使いにくいと感じている方の中には、グレードが原因の場合があります。
遠近両用レンズのグレードは度数・加入度の強弱や、メガネの使用環境、使用履歴、求める快適さ、ご予算等を吟味して選択する必要があります。
ご自分で選択するのは難しいと思うので、藤原メガネでは専門的知識で遠近両用レンズ選びのサポートをいたします。
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