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屈折率の計算方法
- 宮澤良平
- 2016年4月14日
- 読了時間: 2分
更新日:3月28日
本日はレンズの厚みを左右する屈折率の計算方法を紹介します。
私は文系の人間なので、決して得意な方ではないですが、業務で使う事もある公式です。
そもそも屈折率とは
屈折率とはメガネレンズの厚みに直結する数値です。
一般的には屈折率が1.50 1.60 1.67 1.70 1.74といったレンズの素材が販売されていて、その数値が大きくなればなるほど、レンズを薄くする事ができます。
屈折率の大きくすることのデメリット
・度数やレンズの形によっては重くなる。
・耐久性は低くなる
・白地の文字などを見た時に境目が滲んで見える場合がある。
屈折率は、眼の度数、レンズの形、重量などを吟味して選択する必要があります。
計算式を使うタイミング
基本的に遠近両用レンズ等はレンズに隠しマークが入っているので、素材や設計がわかりますが、単焦点レンズは加工方法によって厚みが異なり、厚みや見た目だけでは屈折率が判らない場合があります。
基本的に、お客様が持ち込まれたレンズの屈折率をお訊ねになった時に使用します。
ちなみにSS級認定眼鏡士の筆記試験ではこの公式の問題が出題されました。

計算式
当店では二つの公式を主に用いて屈折率を計算しています。
屈折率公式①
(1.523-1)×屈折力=(屈折率-1)×(前面カーブ+後面カーブ)
屈折率公式②
屈折率=(1.334×空気中屈折力-1×水中屈折力)/(空気中屈折力-水中屈折力)
屈折率公式①では球面レンズの屈折率しかわかりませんが、専用のカーブ測定機でレンズの前後のカーブと度数を測るだけで、屈折率が判ります。
屈折率公式②では、基本的にどのレンズも屈折率が判ります。
水中の屈折力は水を入れたアクリルケースにレンズを入れてアナログレンズメーターで測定します。
乱視がある場合には若干計算方法が異なりますが、概ねこの方法で屈折率が判ります。
※レンズの度数が0.25単位なので若干の誤差は出ます。
