メガネの日特集 メガネレンズの歴史②
- 宮澤 良平
- 2016年9月12日
- 読了時間: 2分
本日は10月1日の「メガネの日」にちなんで、前回に引き続き、メガネレンズの歴史を日本のメガネレンズメーカーでトップのシェアのHOYAの歴史を中心に紹介します。

1988年(昭和63年) カラー染色とコーティングの進化
この時期になると、様々なカラーやコーティングが販売され始めました。
傷が付きにくく、水を弾き、汚れのついにくいコートや医療用の遮光目的のカラーレンズや、サングラス用のミラーコートなどが開発され、技術が進歩してきました。
1994年(平成6年) 外面非球面レンズ「ニュールックス」販売開始
現在でも販売している単焦点の非球面プラスチックレンズ「ニュールックス」が販売されました。
非球面レンズの中では一番スタンダードですが、現在の一般的な量販店などで、同クラスの廉価品が一番多く販売されています。
また、現在でも販売している遠近両用レンズの「サミット プレミアム」や「サミット TF」の元になった「サミット」が販売され始めました。
翌年には長期的に販売された遠近両用レンズ「GP」と、パソコン用レンズ「タクト」が販売開始になりました。
2001年(平成13年) 最薄単焦点レンズニュールックスEP販売開始
現在でも最薄の設計である、両面非球面設計の「ニュールックスEP」が販売開始になりました。
この商品のおかげで度数が強いレンズでも薄く、軽く作れるようになりました。しかし、現在でも、高価なために量販店などでは普及していません。

2003年(平成15年) 遠近両用設計「BOOM(ブーム)」
現在でもハイグレードに位置している両面複合設計である「BOOM」設計の「ID」が販売開始になりました。
「ID」は現在では販売されていませんが、「BOOM」の開発により、遠近両用レンズの使いやすさは画期的に進化を遂げ、視線の移動のしやすさや、視野などが格段に良くなりました。
また、レンズのコーティングの硬さも格段に向上し、この頃には完全にプラスチックレンズが主流になりました。

この時期になるとレンズの性能はかなり成熟し、メーカーの正規品であれば、様々な方に満足を頂けるレベルになってきました。
次回はさらなる進化の歴史を紹介します。
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