メガネの日特集 これからのメガネレンズ
本日は10月1日の「メガネの日」にちなんで、これからのメガネレンズの方向性の予想を紹介したいと思います。
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2016年(平成28年現在) これからのメガネレンズ
あくまで個人の意見ですが、現在のメガネレンズの性能は飽和状態で今後の進化は一旦は落ち着くと思います。
なぜなら、一定のレベル以上のレンズは量販店で販売していないからです。
◆一定レベル以上のレンズ
量販店で販売していない、一定レベル以上のレンズとは、一般的な非球面レンズよりさらに視野が広く、薄く軽くできる「両面非球面レンズ」や、一般的な両面設計の遠近両用レンズより視線移動がスムーズで、視野の広い「両面複合設計」の遠近両用レンズなどです。
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◆量販店が高性能レンズを販売しない理由
販売しない原因としては様々なことが考えられますが、一つ挙げられるのが量販店の低い価格設定だと思います。
既存の高性能の正規品はとても均一価格で販売できる価格ではありません。
◆高性能レンズの必要性
・遠近両用レンズ
誰でも年齢が進むと、遠くを見る度数と近くを見る度数の差は大きくなってきます。
その差が遠近両用レンズの使いづらさの原因である「ゆがみ」や「ぼけ」になってきます。
年齢が進むと快適に過ごすためには、性能の高いレンズを使用せざるを得なくなってきます。
また、初めて遠近両用レンズを使用する場合でも、性能の低いレンズを使用した場合、慣れない場合もあります。
・単焦点(遠用、近用)
度数が強い場合には、「両面非球面レンズ」で薄く、視野の違和感を軽減できます。
一般的な「非球面レンズ(外面非球面レンズ)」では基本的に乱視が強い場合に、特に違和感を感じる場合があります。
また、スポーツサングラスのようにフレームにカーブが付いている場合や乱視が強い場合は、「内面非球面レンズ」でカーブや乱視による歪みの補正ができます。
様々な方にメガネが対応するためには、高性能なレンズが必要不可欠です。
◆新製品からみる流れ
現在の価格面での流れとしては、HOYAの「BOOM インディビジュアル」シリーズの「LSi」は他社製品も含めた従来のインディビジュアル製品に比べて価格を抑えて販売しています。
また、ニコン・エシロールでは最新の内面設計の遠近両用レンズ「セブン」(2016年6月発売開始)を正規品の中では一番低価格に位置づけました。
◆これからのメガネレンズ
近年、正規品のメガネレンズでは価格は従来品と同じで、性能のみ上がっているレンズが多々発売されています。
これからのメガネレンズは、コストパフォーマンスがより大切になってくると思います。
また、まだまだ認知度の低い、複雑なメガネレンズの性能や特徴をメガネ店でわかりやすく説明する必要があると思います。
当店では二枚一組で約1万円代~20万円代(税込)まで様々な性能と価格のメガネレンズの販売をしています。
遠近両用レンズは一番お手頃なものでも、「両面設計」のなかでも視野の広い「内面設計」の商品を取り扱っています。
レンズの様々な性能に関しては、一人一人のお客様に丁寧に説明し、それぞれのレンズの特徴をご理解いただいた上で、お選びいただけるようにしています。
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