宮澤良平
メガネレンズのグレードによる性能差 累進焦点レンズ
累進焦点レンズとは
累進焦点レンズは遠近両用レンズや中近両用レンズ等、一つのレンズで複数の度数が存在するレンズの事を指します。
加齢などでピント調節機能が低下した場合(老眼)でも、複数の距離にピントを合わせることができますが、視野の端にゆがみやゆれを感じるなどのデメリットもあります。
また、これらのデメリットはお年ともに増加し、お年を召してから初めて使用すると慣れにくい場合があります。
その場合は少ない加入度から慣らす方法などがあります。
裸眼やメガネを掛けて遠くが鮮明に見えている状態で、本やスマホが見えにくくなってきたら、慣れやすいうちにできるだけ早く累進焦点レンズを使用することをお勧めします。
加入度とは
累進焦点レンズの加入度は近くを見えやすくするための度数のことを指します。
お年を召してくると近くを見るための調節力が低下する為、近くをはっきり見るために加入度を増やす必要があります。
その場合、累進焦点レンズのデメリットも増加します。
グレードのよる違い
累進焦点レンズのグレードによる違いは視野の広さやピントの合わせやすさを指します。
視野の広さとピントの合わせやすさ、「快適さ」「慣れやすさ」等に影響します。
累進焦点レンズが快適でない場合はグレードが原因の場合があります。
累進焦点レンズのグレード
累進焦点レンズは設計でグレードを位置づけると
・外面累進設計(一般的な両面設計も含む)
・内面累進設計
・両面累進設計
・インディビジュアル(オーダーメイド)設計
の4種類になります。
各設計の中にも複数の商品があり、さらに細かくグレードが分かれています。
レンズ商品の製造年月日等によっては、グレードが前後する場合もあります。
また、外面累進設計の中には、両面が非球面設計になっていることから両面設計と記載されているレンズもあります。
単焦点レンズも累進焦点レンズも、レンズの度数の測定とレンズの枠入れ加工、フレームのかけ心地の調整等が適切でなければ性能は発揮されません。
レンズの度数とフレームの調整は時間の経過で変化していくので、定期的なメンテナンスをおすすめします。
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