遠近両用レンズ タイプと累進帯長による見え方の差
宮澤良平
同じグレードのレンズ商品でも、複数のタイプや累進帯長が選べます。
本日は遠近両用レンズのタイプと、累進帯長の違いによる見え方の違いを紹介します。
遠近両用レンズとは
加齢などでピント調節機能が低下した場合(老眼)は、通常のレンズでは一定の距離にしかピントを合わせることができません。
遠近両用レンズは一つのレンズで複数の度数が存在するレンズなので、一つのメガネで複数の距離にピントを合わせることができます。
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早めの使用を推奨
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遠近両用レンズは、視野の端にゆがみやゆれを感じるなどのデメリットがあります。
また、これらのデメリットはお年とともに増加し、お年を召してから初めて使用するとお若い頃より慣れにくい場合があります。
その場合は、少ない加入度から慣らす方法などがありますが、少ない加入度では手元の文字などは鮮明には見えません。
早めのご使用がおすすめです。
タイプによる見え方の差
遠近両用レンズのタイプは、おおまかに分類すると
・遠くが見やすいタイプ
・中間から手元が見やすいタイプ
に分かれます。
商品によってはさらに細かく細分化されている場合もあります。
HOYA社の最上級グレードの遠近両用レンズである「HOYALUX 極」は遠くが見えやすいタイプ(フィールド)が12種類、中間から手元が見やすいタイプ(シティ)が1種類の全13種類の見え方の異なるタイプがあります。
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遠くが見えやすいタイプ
一般的な遠近両用レンズのタイプです。
日常や、お車の運転、ご旅行などで、遠くを鮮明に見たい方にお勧めです。
逆にパソコンやスマホ等を長時間見る方の場合は、他のタイプのレンズがお勧めです。
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中間から手元が見やすいタイプ
一般的に遠近両用レンズに比べて中間から手元が見やすいタイプです。
遠くの見え方よりも、室内作業である家事や事務作業、パソコン、スマホ、テレビ等の見え方を重視する方におすすめです。
お車等の運転等で遠くの見え方を重視される方は、他のタイプのレンズがお勧めです。
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累進帯長による見え方の差
遠近両用レンズの「遠くが見える部分」と「近くが見える部分」の距離を「累進帯長(るいしんたいちょう)」と言います。
累進帯では度数が緩やかに変化しています。
メーカーやレンズの種類によって異なりますが、遠近両用レンズの累進帯長の種類はおよそ10㎜~22㎜の間になります。
一般的な累進帯長は14㎜になります。
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フレームが決まっている場合は、フレームの上下幅に合わした長さを選択します。
累進帯長の長さは商品によって数種類あり、同じタイプのレンズでも、累進帯長によって見え方に差があります。
基本的に、遠近両用レンズを初めて使用する場合は、累進帯長が長いレンズがお勧めです。
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HOYA社の最上級グレードの遠近両用レンズである「HOYALUX 極」の
累進帯長は遠くが見えやすいタイプ(フィールド)が7種類(10㎜~16㎜)、中間から手元が見やすいタイプ(シティ)が5種類(18㎜~22㎜)あります。
「HOYALUX 極」では、タイプと累進帯長の組み合わせで、合計89種類の見え方の異なるデザインタイプがあります。
テストレンズ体験
タイプと累進帯長による見え方の比較は、メガネを作成する前に複数のテストレンズで体験して頂けます。
全商品のテストレンズがあるわけではありませんが、実際に見え方を体験して頂いてからご購入いただけます。
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レンズ選びの重要性
快適な遠近両用メガネは、度数やレンズの加工が適切なだけでなく、レンズのグレードや、タイプ、累進帯長も適切に選択する必要があります。
タイプ、累進帯長は、度数やフレームの形状、メガネの使用履歴、使用環境、求める快適さ等を吟味して選択する必要があります。
様々な条件からご自分で適切なレンズを選択するのは難しいと思うので、藤原メガネでは客様のレンズ選択のサポートをいたします。
快適な遠近両用メガネをお求めの際は、是非お待ちしております。
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