宮澤良平
遠近両用レンズ 快適に使用するコツ
遠近両用レンズは一つのメガネで遠くから近くの距離にピントを合わせることができる便利なメガネです。
しかし、デメリットもあります。
このデメリットが原因で快適に使用できないケースがあります。
また、このデメリットは年々度数を新しくしていくごとに増えていきます。
遠近両用メガネはできるだけお若いうちから使用し、コツをつかむことで快適にご使用いただけます。
快適に使用する前提条件
遠近両用メガネは通常のメガネ以上に、適切に加工調製をする必要があります。
◆遠くを見る為の度数 ◆手元見る為の度数 ◆左右の度数のバランス ◆フレームの形状、調製(フィッティング) ◆眼位の補正であるプリズム補正 ◆眼や生活等に適したレンズの設計タイプ ◆レンズ設計のグレード ◆レンズをフレームに入れる時の加工
の全てが適切でないと快適に使用できない場合があります。
遠近両用レンズのデメリット
①周辺部の歪み
遠近両用レンズはレンズの中央部は鮮明に見えますが、レンズの周辺部にはボヤケや歪みが気になる部分があります。
デメリットを緩和するコツ
鮮明に見えるレンズの中央部で見るためには、視線だけでなく、体や首ごと動かすことが必要です。
②足元のボヤケ
遠近両用メガネのレンズの下方部には近くを見るための度数が入っています。
そのため、少し距離のある足元をレンズの下方部で見るとぼやけて見えてしまいます。
デメリットを緩和するコツ
足元を見る時は、あごを下げ気味にしてレンズの上方部から中間部分で見ることで足元のボヤケを緩和させることができます。
遠くを見る場合はあごを下げレンズの上方部で、パソコンや手元の文字などを見る場合はあごを上げレンズの中間部分から下方部でみる必要があります。
あごの角度の微調整に慣れることで様々な距離を鮮明に見ることができます。
遠近両用レンズの使用時に階段を下方部で見る時のイメージ画像
遠近両用メガネを快適に使用するコツまとめ
◆度数の少ないお若いうちから使用する。
◆年齢や求める快適さに合わせたグレードのレンズにする。
◆あごの角度を微調整する。
◆視線だけでなく、体や首ごと見たい方向を向く
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