良いメガネ店の基準 検査技術
本日は良いメガネ店の基準の一つである測定技術を紹介します。
測定技術の目安
メガネ店は眼科の処方箋でもお作り頂けますが、自店でお客様のメガネの度数を測定します。
度数の測定は資格が無くても行っていい作業なので、その技術にはかなり個人差があります。
測定技術の優劣はメガネ関連の唯一の資格である「公益社団法人 日本眼鏡技術者協会」が認定、教育している「認定眼鏡士」であるかどうかが一つの目安になります。
検査方法
メガネレンズの度数は最新の機械を用いても人間の手による測定が不可欠です。
機械で分かるのはおおよその度数で、そのままメガネレンズの度数として採用することはメガネ業界の常識では「ありえない」とされています。
機械の度数を参考に各店様々な方法で測定していますが、基本的にきちんとはかれば30分程度は時間がかかります。
検査手順例
❶機械での測定
❷左右の瞳孔間距離の測定
❸乱視軸、乱視度数の最高値の測定
❹近視、遠視度数の最高値の測定
❺逆の目に❹❺
❻左右のバランス測定
❾調節力測定
❿プリズム測定
⓫試用体験(遠近両用レンズの場合複数の設計で体験)
⓬近視、遠視、乱視、手元の度数、プリズムの最終調整後⓫の繰り返し
以上の例の他にも検査方法は複数ありますが、おおまかな手順数等は同じです。
実際は一つ一つの工程がさらに細分化されています。
ちなみに、認定眼鏡士の実技試験の中には❶~❻までの工程が含まれています。
次回は良いメガネ店の基準の一つである様々な眼に対応する複数の設計のレンズを販売しているかどうかについて紹介します。