視機能検査の実地法(その3:応用編)②
本日は先日受講した認定眼鏡士の講習会の
1時間目
視機能検査の実地法(その3:応用編)
第4章パソコン作業者への視機能問題と対処
について紹介します。
受講した内容をできるだけかみ砕いて紹介しますが、やや専門的で分かりづらいかもしれません。
できるだけかみ砕いて紹介しますので内容が異なってくると思います。
長くなってしまったので複数回に分けて紹介します。
2017年度の神奈川支部の講習会
視機能検査の実地法(その3:応用編)
パソコン作業者への視機能問題と対処
目次
Ⅰ長時間のパソコン作業の症状
Ⅱ症状の原因
Ⅲパソコン作業者への検査手順
Ⅳパソコン作業者のレンズ選び
Ⅴパソコン作業環境の問題
※内容は個人的に噛み砕いてるので実際の講義の内容と若干異なっています。
前回のブログ内容
Ⅰ長時間のパソコン作業の症状
Ⅱ症状の原因
Ⅲパソコン作業者への検査手順
①お客様の状態を知る
通常のメガネを作る時もそうですが、眼の状態、使用環境、ご希望等を知る必要があります。
特にパソコンがデスクトップなのか、ノートパソコンなのかや、画面までの距離等が重要です。
それらの情報は屈折測定やレンズ選び、フレーム選びにまで関係してきます。
②屈折測定
パソコンを長時間使用している方は、通常の方より眼を酷使している状態に合わしたメガネを造ってしまう危険性があります。
必ず眼の緊張状態を解いた状態で測定し、遠くの視力とパソコンなどに使っている距離の視力の状態を加味する必要があります。
③調節測定
パソコン画面を長時間見ているとピントがパソコン画面に固定され、他にピントが合いづらくなります。
これら調節の状態を加味したメガネの度数にしなければならない場合もあります。
④両眼視検査
パソコン作業者の中には眼を動かす筋肉や神経の異常である「斜位」である方が少なくないようです。
斜位になっていると左右の眼でものがずれて見えたり、ずれを常に修正することで、眼が疲れたり、頭がいたくなったりします。
斜位は、目を隠して指標を見るテストや、左右別々に指標を見るテストなどで測定します。
またより目の状態や眼の動きなども見る必要があります。
斜位の対処法は、
1.プリズム処方
もののずれをメガネで修正します
2.度数調整
遠くの視力は落ちますが、緊張状態を緩和する度数にしたりします。
3.視機能訓練
専門の期間で訓練を行います。
の3つが上げられれます。
以上のように長時間のパソコン作業者の検査には様々な注意点があります。
次回は Ⅳレンズ選びと Ⅴ作業環境について紹介します。