眼科学「点眼薬」②
本日は先日受講した認定眼鏡士の講習会の
眼科学「点眼薬」
について紹介します。
前回同様、できるだけわかりやすく紹介するよう努力します。
2017年度の神奈川支部の講習会
眼科学「点眼薬」
目次
Ⅰ医薬品
Ⅱ点眼薬
Ⅲ検査用点眼薬
Ⅳ治療用点眼薬
※内容は個人的に噛み砕いてるので実際の講義の内容と若干異なっています。
前回の内容
Ⅰ医薬品
Ⅱ点眼薬
Ⅲ検査用点眼薬
・散瞳剤
眼の奥にある眼底を検査等で見えやすくするために瞳孔を開かせるために使用します。
大きく分けると、瞳孔を閉じる筋肉を麻痺させるものと瞳孔を開く筋肉を刺激するものの2種類があります。
前者はピントを合わせる筋肉も麻痺するので調節麻痺剤としても使われるそうです。
講義では様々な特徴のある点眼薬を9種類紹介していました。
点眼薬による違いは点眼する回数、必要量、効果時間、副作用など様々です。
・調節麻痺剤
子供の眼を測定する際に、眼を凝らして正確に測定できない場合などに使用します。
メガネ店ではもちろん点眼薬は使用できませんが、ぼやけた状態で始める「雲霧法」で代用できるとの事でした。
講義では様々な特徴のある点眼薬を9種類紹介していました。
点眼後に24時間程度ぼけた状態になるものもあるので絶対に他人が使用してはいけないものもありました。
・局所麻酔薬
診察や検査、処置の際に使用します。
眼の表面にある角膜は神経が豊富なので様々な場面で使用するそうです。
講義では2種類紹介されました。
Ⅳ治療用点眼薬
1.緑内障
眼の中に通っている房水が出過ぎたり、詰まったりすることで眼圧が高くなり、視神経に負荷をかける等で、視野が欠けてしまう眼病。
点眼薬の効果
房水の生産を減らすものと排出を良くするもの2種類があります。
傷ついた視神経を治すものではないので、長期的な点眼が必要になります。
講義では22種類紹介されました。
2.白内障
様々な原因で眼の中の水晶体が白く濁り、まぶしさを過剰に感じたり、視力がでにくくなる眼病。
点眼薬の効果
水晶体が白く濁るのを遅らせる効果があります。基本的に改善はせず、進行を遅らせる点眼薬です。
講義では3種類紹介されました。
3.アレルギー
花粉やダニなどのアレルギー物質に過剰に体が反応し、様々な症状を引き起こす免疫反応の一つ。
点眼薬の効果
かゆみや充血などの症状を緩和する。
症状やアレルギーによって様々な点眼薬を使い分けます。
講義では16種類紹介されました。
次回は治療用点眼薬の続きを紹介します。