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宮澤 良平

講習会 VR ④VR酔い

本日は先日受講した認定眼鏡士の更新のための講習会について紹介します。

2018年度の神奈川支部の講習会概要

◆1時間目(120分) VRの時代に於ける眼鏡技術者の立ち位置

◆2時間目(60分) 近視

※受講した専門的で複雑な内容をできるだけかみ砕いて紹介するので内容が少し異なってくると思います。

また、簡略化が困難な場合は省略する場合もあります。

VRの時代に於ける眼鏡技術者の立ち位置

1章バーチャルリアルティー(VR)

①VRの定義、歴史

②VR、AR、MRの意味合い

③ウェアラブル端末の特徴

④VR酔い

2章VRと眼鏡

3章VRと両眼視

まとめ

④VR酔い

動揺病

VR酔いや車酔い、船酔い等の〇〇酔いと言われるものは、総称して「動揺病」と呼びます。

症状

一般的な症状はあくび、眠気、だるさ等の軽いものから、顔面蒼白、冷や汗、めまい、頭痛からくる吐き気、嘔吐など様々です。

場合によっては過度の飲酒による症状に相当する症状もでます。

特徴

感受性の高い10代や、女性、神経質な人、心配性な人に特に起こりやすいとされています。

耳との関係

耳には音を効く以外の機能として、重力と関係する頭部の回転、移動、傾きを感知する機能があります。

メカニズム

感覚矛盾説

視覚からの映像の情報と頭部の回転、移動、傾きを感知する機能との矛盾によるもの

基本的に経験による体の感覚と、見え方が異なると発生しやすくなります。

例:乗り物に乗っている時の読書

視覚では文字情報を認識しているが、耳では直進やカーブによる重力や傾きを認識している事による矛盾

運転をするか、景色を見る、眼を閉ると発症しにくく、また映画などの動画をみるとさらに発症しやすくなるそうです。

メガネとの関係

動揺病に関しては新しいメガネに慣れないという症状にも関係しています。

既存の見え方と異なるメガネを掛けた場合には、経験的な感覚と、実際の見え方が異なる為様々な症状が発生します。

動揺病のメカニズムを踏まえると、適切に作られたメガネならば「順応」できるはずですが、メガネの作成前には装用テストが必須です。

また、講習では取り上げられてはいませんでしたが、動揺病が精神的な部分でも発症することを踏まえると、お客様にメガネの見え方や特徴等をきちんと説明し、安心して使用していただく事も必要だと思います。

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