講習会 VRと両眼視 ②立体視を妨げる要因 ③VRの人体への影響
本日は先日受講した認定眼鏡士の更新のための講習会について紹介します。
2018年度の神奈川支部の講習会概要
◆1時間目(120分) VRの時代に於ける眼鏡技術者の立ち位置
◆2時間目(60分) 近視
※受講した専門的で複雑な内容をできるだけかみ砕いて紹介するので内容が少し異なってくると思います。
また、簡略化が困難な場合は省略する場合もあります。
VRの時代に於ける眼鏡技術者の立ち位置
1章バーチャルリアルティー(VR)
2章VRと眼鏡
3章VRと両眼視
①立体視
②立体視を妨げる要因
③VRの人体への影響
まとめ
②立体視を妨げる要因
不同視
不同視とは左右の眼の視力に差がある事を指します。
その場合、両方の眼で得る立体感が得られない為、立体視ができない場合がります。
乱視
乱視とは縦と横、もしくは斜めと斜めで近視、遠視の度数が異なる状態の事です。
理論的には物体が歪んだり、伸びて見えてしまったりしますが、軽度の場合は脳が補正し、ぼやけて見えたりします。
乱視を適切に補正しないと立体視を妨げる要因になります。
眼筋
立体視は眼を動かす筋肉の動きにも影響します。
その筋肉になにかしらの異常があると、立体視ができなかったり、疲れやすくなる場合があります。
立体視のチェック
立体視が出来るかどうかは、きちんとしたメガネ店や眼科なら簡単な検査で出来ます。
また。VRの特性として、近方の立体視が重要になります。
③VRの人体への影響
子供への影響
VR映像は瞳孔間距離(左右の眼の距離)が少ないと、立体感を得やすくなります。
つまり、子供の場合は大人に比べ、立体感を多く感じる事ができます。
大人以上に様々な影響がでやすくなります。
ピント調製の異常
近くの画面を見ているにもかかわらず、遠くを見ている感覚になる矛盾による副作用が考えられます。
また、VR映像を見た後にピントが合いにくくなるというデータもあるそうです。
VR酔い
1章でとり上げたように、映像と実際の動きの矛盾により、乗り物酔いと同じような症状が現れます。