講習会 第3章小児の視力、屈折検査
本日は先日受講した認定眼鏡士の更新のための講習会について紹介します。
2018年度の神奈川支部の講習会概要
◆1時間目(120分) VRの時代に於ける眼鏡技術者の立ち位置
◆2時間目(60分) 近視
※受講した専門的で複雑な内容をできるだけかみ砕いて紹介するので内容が少し異なってくると思います。
また、簡略化が困難な場合は省略する場合もあります。
近視
第1章「近視」とは
第2章強度近視に伴う合併症と病的近視
第3章小児の視力、屈折検査
1.視力測定
2.視力低下、近視の主な原因
3.眼科での視力、屈折検査
第4章近視の原因、進行予防の研究
第3章小児の視力、屈折検査
1.視力測定
日本では3歳児検診と園児に対する検診、学校での検診があります。
学校での検診は黒板が後ろの席から見えるかどうかを基準にしています。
視力が0.9から0.7で眼科を勧められ、0.6以下だと専門眼科を勧められます。
視力が1.0以上でも軽度の遠視の場合があるので、注意が必要です。
2.視力低下、近視の主な原因
①偽近視(仮性近視)
スマホや本などの近距離を長時間見た事で、眼の中の筋肉が緊張し、一時的に近視のような状態になる場合があります。
スマホ老眼になるのと同じ仕組みです。
また、神経、薬物、眼位などが原因でなることもあります。
眼科では調節麻痺剤を使用して診察します。
②心因性視力障害
様々なストレスによって視力や視野に異常がでる場合もあります。
通常の検査とは異なり、同じレンズを出し入れするなどのトリックを使用して測定します。
3.眼科での視力、屈折検査
①視力検査
検査の協力が得られない場合があることや、8歳程度までは複数の視標を同時に出すと正しい視力が測定できない場合があるので、指標を1つにするなどの注意点があります。
②他覚的屈折検査
基本的にはレンズを覗き込むようようにして測定する「オートレフラクトメーター」を使用します。
協力が得られないことに加え、視標を凝視しすぎることで、正しい検査結果が得られない場合があり、調節麻痺剤を点眼することがあります。
③自覚的屈折検査
テストフレームにレンズを交換する方法で行います。
ぼやけた状態から行う「雲霧法」や調節麻痺剤を使用します。
どうみえるか答える必要があるのでコミュニケーションをどうとるかが、重要になります。