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ちょっと複雑? メガネレンズの構成要素 

  • 執筆者の写真: 宮澤良平
    宮澤良平
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

メガネレンズにはたくさんの種類があり、「素材(屈折率)」「レンズ設計」「コーティング」「度数」「設計タイプ」の組み合わせで構成されています。

メガネはそれぞれの構成要素を適切に選択しなければ快適に使用できない場合があります。


素材(屈折率)

メガネレンズの素材は強化プラスチックとガラスの2種類に分類できます。

※現在は90%以上が強化プラスチックのレンズになっています。

素材には屈折率という数値があり、その屈折率で複数の素材に分かれています。

ガラスだと屈折率が1.90、1.70、1.60、1.50等に分かれ、強化プラスチックだと1.76、1.74、1.70、1.60、1.50等です。

屈折率の数値が大きいとレンズは薄くなりますが、度数によってはレンズが重くなる場合があるので、度数に適した素材を選択する必要があります。

※一つのレンズ商品につき選択できる屈折率は3つ程度になっています。



レンズ設計

メガネレンズの設計は 見え方に直結する要素になっています。

単焦点レンズの場合はレンズの外面と内面が球面構造か非球面構造になっているかでグレードが決定します。

基本的に非球面設計の方が薄く、軽くなり、レンズの端まで綺麗に見えます。

グレードは上から

両面非球面設計

内面非球面設計

外面非球面設計

球面設計

というようになります。

基本的にグレードが高い方がレンズが薄くなり、鮮明に見える範囲が増えます。


遠近両用レンズや中近両用レンズの等の累進レンズの場合は度数が変化している部分(累進帯)がレンズのどの面に設計されているかどうかでグレードが決定します。 基本的にレンズの両面に累進帯がある方が、視界のユレやゆがみが少なく、快適にご使用いただけます。


グレードは上から

両面累進設計

内面累進設計

両面設計

外面累進設計

というようになります。

さらに同じ設計の中に、遠く重視の遠近や中間から近く重視の遠近等複数のタイプがあります。

最上級のグレードの累進レンズの場合は一つのレンズ商品で最大で100通り以上のタイプに分かれています。※HOYALUX 極


また、単焦点レンズも累進レンズも同じグレードの設計の中に複数のグレードがあります。

メガネの見え方が快適でない場合は設計が原因の場合があります。


※度数やフレームの形状等でグレードが入れ替わる場合があります。



コーティング

メガネレンズのコーティングのグレードも複数あり、様々な性能が付加されています。

一番わかりやすいのが、グレードの高いコーティング程傷がつきにくくなります。

他には裏面からの紫外線の反射をカットしたり、ブルーライトをカットしたり、帯電防止コートで花粉やほこりの付着を減らしたり等があります。

また、反射防止コートがされていない伊達メガネなどは反射が眼に入り込み見えにくさを感じる場合があります。


度数

眼科やメガネ店で度数測定で測定するメガネレンズの度数は「遠視と近視の度数」、「乱視」、「乱視の軸」、「プリズム」等の組み合わせで決定します。

累進レンズの場合はさらに手元を見るための度数である加入度も必要になります。

それぞれの眼によって数値が異なるので、度数の総数は何万通りにもなります。

度数は各数値の強弱だけでなく、左右の眼でバランスを合わせることも大切です。








 
 
 

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