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  • 宮澤良平

※メガネの通信販売について

近年インターネットの普及により、様々な商品、サービスが通信販売にて購入できます。

メガネも様々なサイトで購入でき、自宅にいながら購入できる便利な時代になりました。


しかし、度の入ったメガネはファッションアイテムであると同時に、医療機器でもあります。


日本国内で唯一のメガネに関する資格である「認定眼鏡士」を認定・教育している公益社団法人日本眼鏡技術者協会では


『認定眼鏡士が、眼鏡の通信販売・ネット販売を行っていることが判明した場合、本人に警告書を送付して、なお、改善されない場合は資格を取り消す事にする。』

と定めています。


それは、メガネを販売する上で大切な事が、通信販売ではできないからです。



認定眼鏡士のメガネの通信販売が禁止されている理由

※法律で禁止されている訳ではありません。


◆測定

眼科の処方箋等で度数がわかっていたとしても、レンズの視線が通る位置である「アイ・ポイント」はフレームとお客様の顔によって位置が変わっていきます。

アイポイントのずれは、物の見える位置がずれたり、度数そのものが変化してしまったりします。

フレームを顔に合わせ、掛けた状態で測定する必要があります。


◆フィッティング

メガネフレームは、製造された状態ではほとんどが未完成な状態です。

お客様の顔に合わせて初めて完成されます。

認定眼鏡士は、自身の責任できちんと完成品をお客様にお渡ししなくてはなりません。


◆レンズの装用感

メガネレンズは度数が適切だとしても、遠近両用レンズなどの場合、設計の種類やグレードによって、装用感が異なります。

テストレンズで実際の見え心地を体験して頂いてから、レンズの種類を選ぶ必要があります。


◆メンテナンス

掛け外しが必要であるメガネは、必ずと言っていいほど、微妙なずれが少しずつ蓄積されていきます。

そのずれは見え方に影響していきます。

通信販売だとその大切なメンテナンスの作業を他者に放棄することになります。


◆商品区分

サングラスや伊達メガネは、メガネ店以外のお店で販売されています。

それは、サングラスや伊達メガネの商品区分が「雑貨」だからです。

ここで言う「メガネ」の商品区分は「一般医療機器」であり、雑貨ではありません。


雑貨のメガネと一般医療機器のメガネの区別の仕方

①フレームに原産国、フレームサイズ(50□19-135等)、メーカーや型番の記載があるかどうか。

②レンズの取り換えが可能な造り、耐久性があるかどうか。

③顔に合わせるフィッティングが可能な造り、耐久性があるかどうか。

④価格

※例外もあります。


まとめ

ファッションアイテムとしてのサングラスや伊達メガネで掛ける事は何の問題もありません。

しかし、度付のメガネは眼だけでなく、脳にも影響が及びます。

眼と脳は神経で繋がっていて、眼で見た情報が脳に伝わり、脳で修正され、「見える」事が知覚されます。

適切でないメガネでは脳の修正量が多くなり、脳に負担を掛ける事になります。

消費者の眼の生活を守るためには、適切なメガネの販売方法ことが必要です。



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