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宮澤良平

講習会 円錐角膜③


本日は先日受講した認定眼鏡士の更新のための講習会について紹介します。

※講義の内容をできるだけかみ砕いて紹介するので内容が少し異なってくると思います。

また、簡略化が困難な場合は省略する場合もあります。

2019年度の神奈川支部の講習会概要

◆高齢者の快適な視力のための眼鏡調整

◆眼鏡技術者のための眼科学「円錐角膜」

第1章 円錐角膜とは

第2章 円錐角膜の治療法

第3章 円錐角膜のレンズによる補正



第3章 円錐角膜のレンズによる補正


1.メガネによる補正

メガネは軽度の円錐角膜においては十分に効果を発揮します。

メガネ店はメガネを作成するだけでなく、お客様に継続して良い視力で生活して頂く為に、眼科をおすすめすることに始め、様々な啓蒙活動を行う事が重要です。


2.カスタム・ソフトコンタクトレンズ

海外では、軽度から中度の円錐角膜に適応されます。

円錐角膜によって突出した形状にあわせて、厚みや形状の最適化を行い、オーダーメイドで作成します。

日本では2019年現在未販売です。


3.ハードコンタクトレンズ

円錐角膜による凹凸をハードコンタクトと角膜の間の涙によって覆う事で近視、乱視を矯正できます。

しかし、経過観察や適切な調整を行わないと角膜を傷める可能性があります。


4.ピギーバック・コンタクトレンズ

ハードコンタクトの装用感が不良な場合に適応され、ソフトコンタクトレンズの上にハードコンタクトレンズを重ねたコンタクトレンズです。

海外では二つの素材を組み合わせたハイブリッドコンタクトレンズも一部であるそうです。


5.スクラレル・コンタクトレンズ

円錐角膜による突出した部分に負荷を掛けることなく、完全に覆いかぶさるような形状のハードコンタクトレンズです。

大きいものややや小さいものもあります。


6.円錐角膜用コンタクトレンズ

2017年に厚労省から承認された比較的新しいコンタクトレンズです。

様々な形状の中から、各検査結果により最適な形状を選び、装用感、効果共に従来品に比べて向上しています。


実際の円錐角膜のコンタクトレンズ処方は、一番多いのがハードコンタクトレンズで、次に円錐角膜用コンタクトレンズ、次にピギーバックコンタクトレンズといった順になっています。

スクラレル・コンタクトレンズは一部のみで定着はしていないそうです。



快適な視力の生活をお客様に提供する為には、メガネの知識だけでは限界がきてしまいます。

医学的な知識は必ず必要になります。

眼科の受診が必要と思われるお客様に、安心して眼科を受診できるように、正しい情報提供を行うのはメガネ店として重要な役目になると思います。







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