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宮澤良平

講習会 高齢者の眼鏡調整①


本日は先日受講した認定眼鏡士の更新のための講習会について紹介します。

※講義の内容をできるだけかみ砕いて個人的な見解を交えて紹介するので内容が少し異なってくると思います。

また、簡略化が困難な場合は省略する場合もあります。

2019年度の神奈川支部の講習会概要

◆高齢者の快適な視力のための眼鏡調整

1章 眼鏡調整の業務の流れ

2章 来店・受付

3章 快適な視力のための眼鏡調整よりも優先される問題

4章 視力測定

◆眼鏡技術者のための眼科学「円錐角膜」


◆高齢者の快適な視力のための眼鏡調整

年齢に関わらず、快適に使えるメガネを提供する為には、マニュアル通りに行うのではなく、基礎知識から応用知識を踏まえたうえでの、個々のお客様に合わせた測定、調製、説明が必要です。

高齢のお客様の場合は、加齢が様々な機能や数値に影響しています。

例としては、遠視化、倒乱視化、瞳孔の縮小、眼筋異常等が挙げられます。

また、眼科の受診が必要な場合もあるので、注意が必要です。



1章 眼鏡調整の業務の流れ

メガネを提供する業務の流れ

・来店・受付け

・視力測定

・レンズ販売

・フレーム販売

・加工前作業

・レンズ発注・加工

・お渡し

・アフターケア


講義は来店・受付けと視力測定を中心とした内容です。


業務に必要な能力

・調べる力

・聞く力

・説明する力

・合わせる力

・選ぶ力

・作る力

・チェックする力


以上の力の中で、「聞く力」、「説明する力」、「合わせる力」はAIによる自動化や器械ではなく、お客様とのコミュニケーションができる専門的知識を持った眼鏡技術者が必要です。


2章 来店・受付

メガネの作成理由

お客様の話をよく聞き、作成理由を詳しく、的確に聞く必要があります。

また、測定にはお客様の協力が不可欠なので、お客様に協力して貰えるように努める必要があります。


眼科処方箋の場合

眼科の処方箋の場合は、眼科の指示通りのメガネを作製する必要があります。

そのメガネの作成理由を把握し、使い方や特徴を説明し、眼科の意図をくみ取る必要があります。

また、テストフレームで実際の使い心地を体験して頂くのも大切です。


顧客情報の確認

快適なメガネを提供する為にはお客様の様々な情報が必要です。

年齢や趣味、生活環境から、眼科の通院歴や眼だけでなく身体の状態も必要な情報です。


現用眼鏡と着用履歴の確認

今までのメガネの度数と視力によっては、最適な度数に慣れるのに時間が掛る場合や、受け入れられない場合もあります。

今までのメガネの度数だけでなく、レンズの設計、タイプ、傷の状態、フレーム形状や状態、使用頻度、期間、使用感なども大切な情報になります。



以上のようにメガネ店にとって基本的な内容ですが、とても大切なことです。

特にお客様とのコミュニケーションは快適なメガネを提供する上で必要不可欠です。

メガネは全てのお客様にとって、あらゆる距離を一つのメガネで快適に見る事のできる万能なアイテムではありません。

優先順位の聞き取りや、商品特性の説明が大切です。


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