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メガネレンズ 選び方その4

  • 宮澤 良平
  • 2016年2月11日
  • 読了時間: 3分

本日はメガネレンズの薄さの選び方について紹介します。

ただメガネレンズはただ薄くすればいいという訳ではなく、様々な注意点が必要です。

①屈折率の高い素材を使用する

屈折率の高い素材でレンズを作れば、屈折率が低い素材のレンズに比べ、薄くしても同じパワー発揮させることができるので、薄く作れます。

※注意点

屈折率の高い素材は屈折率の低い素材に比べ、耐久性が低く、メーカーによっては縁なしフレームなどが適していない場合もあります。

また透過率も低く、ものの輪郭が滲んでしまう場合もあり、見え方が良くない場合もあります。

また、素材の重さ自体は屈折率の低いレンズより、重いので、度数によっては、重くなってしまいます。

基本的には、屈折率の高いレンズは薄く出来る事以外のメリットはありません。

②外径指定(凸レンズ)

遠視や老眼用等の凸レンズはレンズメーカーにレンズを注文する際に、レンズの丸生地の大きさを適正に注文することで薄く作る事ができます。

しかし、レンズの大きさを小さくしすぎれば、フレームとレンズの間に隙間ができたり、アイポイント(レンズの視線が通る位置)などが合わなくなるので、ある程度の知識と技術が必要です。

小さなフレームの方がレンズが薄くなるというのは、この加工のおかげです。

基本的にメガネ店がやる仕事なので注意点は特にありません。

③レンズの端の特殊面取り加工

レンズの端が厚くなる場合は、その面の角を削り、鏡面仕上げ等をすることで薄くする事ができます。

強度の近視のレンズにでてくる渦の緩和にもなります。

※注意点

鏡面仕上げにすると、反射が気になる場合があります。

また、鏡面にしない場合でも、角を落とした部分が視界に入り、気になる場合もあります。

④レンズの設計

単焦点レンズの場合、球面設計と非球面設計では非球面設計のレンズにするだけで薄く作る事ができます。薄さだけなら、両面非球面設計のレンズが一番薄くできます。

※注意点

非球面設計のレンズはカーブ(曲線)が少なく、フレームによってレンズのカーブを計算しないと、レンズがフレームから外れやすくなったり、フレームの形状を損なうことがあります。

※レンズを薄くすることの注意点

糸で吊るナイロールタイプや、縁なしフレームの場合は薄くし過ぎると耐久性に問題が出ます。

お持込みのメガネで「薄く作り過ぎたことで、壊れた」と見受けれるものも多々存在します。

また、薄型の素材にしても、厚みはあまり変わらず、重くなる場合もあり、度数に対して適切な屈折率の素材を選ばなければなりません。

当店では、ご注文前に各素材ごとの厚みと重さを比較する事ができます。

以上の様にレンズを薄くする方法は様々なものがありますが、それぞれデメリットもあります。

メガネ店によっては、以上のような細かい所を考えないお店もあるのでしっかりしたメガネ店でメガネをご購入下さい。

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