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宮澤 良平

テーマ:「メガネレンズの慣れ」Ⅲ

本日は「レンズの慣れ」について紹介します。

レンズに慣れるのには様々な要因で個人差がでます。

慣れに影響する要因

Ⅰレンズ設計の変更

 ゆがみやゆれの変化

Ⅱ度数の変更

 度数の変化、左右のバランス、レンズの中心の位置等 度数の変化

Ⅲフィッティング

 適切に行わない事での度数、視野の変化

Ⅳフレーム形状の変更

 レンズの大きさによる視野の変化、視線に入るフチの変化

Ⅰフィッティング

メガネフレームはお客様のお顔に合わせて初めて完成する商品です。

基本的にメーカーの出荷時にはお客様のお顔に合わせる「フィッティング」は行われていません。

フィッティングを適切に行わないと、頻繁にずり落ちてしまったり、痛みを感じるだけでなく、見え心地や視野にも影響を与え、慣れにくいメガネになってしまいます。

①テンプルの開き

メガネフレームは試着した時と作製したレンズを装着した時で、開き具合が変わる場合があります。

レンズ装着後にもしっかり確認する必要があります。

テンプルの開きが緩すぎても、きつすぎても、レンズと眼の位置関係が安定せず、結果として慣れ難くなる場合があります。

②鼻パッド

鼻パッドは当たる位置によって、神経を圧迫してしまったり、圧力が左右均一に掛らなかったり、様々な問題が発生します。また、眼からレンズの距離や位置が適切でない場合には物がずれて見えたり、度がずれてしまい、慣れにくくなる場合があります。

③耳のあたり

テンプルの先にあるモダンは内側や下側に適切な角度と位置で曲げないと、耳の後ろに圧力がかかり、腫れてしまったり、爛れてしまう場合もあります。

また、曲げが少なすぎると鼻パッドの圧力が強くなってしまったりします。

④全体の傾き

人間の顔は耳の高さや形状などが必ずしも左右対称ではありません。

フィッティングは左右別々に全体を見て行わなければいけません。

左右対称にフィッティングしてしまうと、顔に対してフレームが傾いてしまう場合もあり、レンズの中心を視線が通らず、慣れにくくなる場合があります。

メガネの掛け心地は使用しているうちに曲がってしまったり、時間が経って初めて異変を感じる場合もあります。

何か異変を感じたらお気軽にご来店ください。

※フレームによってはフィッティングに対応してないものであったり、耐久性の問題でフィッティングができない物もあります。

次回はフレーム形状と慣れについて紹介します。

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