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宮澤良平

サングラス装用時の視力低下に注意


車の運転やレジャー、通勤などの日中の日差し対策としてサングラスやカラーレンズのメガネを使用することは効果的です。

しかし、夜間の使用や室内での使用には視力の低下に注意が必要です。

また、レンズの色の濃さは見た目だけでは正確な濃度や視感透過率はわかりません。

サングラス購入時についているタグ等の記載やメガネ購入時のレンズカードやレシートなどで確認する必要があります。



日本産業規格(JIS)

日本産業規格(JIS)では一定の濃さのカラーレンズの運転時や夜間の使用を禁止しています。


JIS T7333(2018年10月に路上での使用にも適応するように改正) 1. 視感透過率8%以下のレンズ:運転用または路上での使用の禁止

2. 視感透過率75%未満のレンズ:薄暮または夜間時における運転用または路上での使用の禁止


また、100からカラー濃度の%を引いた数が視感透過率になります。

【例】濃度25%=視感透過率75%




運転中のカラーレンズ

まず、視感透過率8%以下(濃度82%以上)の濃すぎるカラーレンズは車の運転には適していせん。

上記の画像の濃さは運転に適していない濃さになります。


また、視感透過率75%未満(濃度25%以上)のレンズの薄暮または夜間時における運転も適していません。


上記の画像(濃度25%グラデーション)の濃さより濃いと薄暮または夜間時における運転も適していません。

グラデーションはレンズの下方に向かって色が薄くなっています。

罰則は基本的にはないと思いますが、事故や違反等の取り締まりを受けた場合は安全運転義務違反となる可能性があります。



夜間の使用

運転だけでなく夜間は視感透過率75%未満(濃度26%以上)未満のレンズは路上での使用に適していません。

夜間でなくても、地下駐車場等の暗いところでの使用も適していません。

視力の低下により、転倒や階段の踏み外しなどのリスクが増えてしまいます。


濃いカラーレンズのデメリット

カラーレンズは眩しさの緩和やファッション効果等のメリットがありますが、周囲の明るさに対してカラーが濃すぎると、視力が低下します。

また、加齢や眼病などがある場合は裸眼だと眩しいけど、サングラスをかけると視力が低下するという八方ふさがりの状態になる場合もあります。 当店では使用環境に適したレンズカラー選びをサポートします。


対策

夜間の運転などで対向車のヘッドライトが眩しいけどサングラスだと見えにくいなどの場合は、程よい濃さのレンズやブルーライトカットコート等のレンズにすることで緩和させることができます。

具体的には下記の画像の濃度25%グラデーションがおすすめです。

また、紫外線量によって色の濃度が変化する「調光レンズ」もおすすめです。

当店では使用環境などを考慮したカラーレンズをおすすめします。



濃度25%グラデーション 色見本





調光レンズイメージ画像

#カラーレンズ #サングラス

#調光レンズ



サングラスをかけての運転は違反になるのか? 「運転中にサングラスをかけた」ということだけで、交通違反になることはありません。 ただし、前述した様に、あまりにも濃色なサングラスによって標識や信号が正しく認識できていないなどの運転の妨げになっているという取り締まりを受けた場合は安全運転義務違反となる可能性があります。 運転中に使用するサングラスにおいては、光の透過率を確認することが重要です。日本工業規格(JIS)において昼間と夜間運転に対するサングラスの透過率が明記されています。2018年10月のJIS改定では、以下のように、サングラスの運転における使用規制が定められています。

昼間運転時または路上での使用規制 視感透過率8%以下のレンズの運転用、路上での使用の禁止

夜間運転時または路上での使用規制 視感透過率75%未満のレンズの薄暮または夜間時における運転用、路上での使用の禁止 もちろん、このJISによる利用規制に沿わないサングラスの利用をしたからといって、法律的な罰則が科されることはありません。しかしながら、安全な運転をするための参考としてサングラスはJISによる利用規制に適合しているかを確認した上で購入することをおすすめします。

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