宮澤良平
乱視の軸とは?
メガネの度数表記
メガネの度数は
R S-1.50D C-0.50D AX180°
L S-1.00D C-0.75D AX175°
といったように表記します。
乱視の軸はAX180°の部分の事を指します。
R,L(RIGHT(ライト)、Left(レフト))
それぞれ右眼と左眼を表しています
S(Sphere(スフィア))
度数の強さを表しています。
基本的には0.25刻みで増減し、近視はマイナス、遠視や老眼はプラスで表記します。
近視の方の老眼の場合でマイナスの表記になる場合もあります。
単位はD(ディオプター)になっています。
C(Cylinder(シリンダー))
乱視の度数を表しています。
プラスで表記する方法と、マイナスで表記する方法がありますが、基本的にはマイナス表記になります。
AX(AXIS(アクシス))
乱視の角度(軸)を表していて0から180°まであり、基本的には5刻みで36パターンあります。
乱視の軸とは
乱視は方向によって度数に差がある状態のことで、乱視軸はその角度を表しています。
マイナス表記の場合は度数の弱い方向が軸になります。
【S-3.00 C-0.50 AX90°】の場合は90°方向に対して180°方向が-0.50D強い事を表しています。
乱視は、ぼけたり、二重に見えたりしますが、基本的に見え方だけで乱視かどうかはわかりません。
数字の大きさ
度数は数字が大きいと度数が強くなっていることを表していますが、乱視軸は数字が大きくても、角度を表しているので強さとは関係ありません。
メガネフレームの歪み
乱視軸は乱視が強いほど、ずれた時の違和感が大きくなるので、メガネが曲がっていたり、レンズがずれて入っていたりすると乱視軸がずれ、見え方が悪くなるので注意が必要です。
既製品の注意点
既に出来上がっている老眼鏡やメガネ型ルーペには乱視が入っていません。
乱視は度数の強弱に加えて、乱視軸も合わせる必要があり、左右の眼で一致するとは限らないので、既製品にすると種類が膨大になり、全種類製造するのが難しくなっています。
まとめ
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