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宮澤良平

講習会 円錐角膜②


本日は先日受講した認定眼鏡士の更新のための講習会について紹介します。

※講義の内容をできるだけかみ砕いて紹介するので内容が少し異なってくると思います。

また、簡略化が困難な場合は省略する場合もあります。

2019年度の神奈川支部の講習会概要

◆高齢者の快適な視力のための眼鏡調整

◆眼鏡技術者のための眼科学「円錐角膜」

第1章 円錐角膜とは

第2章 円錐角膜の治療法

第3章 円錐角膜のレンズによる補正



第2章 円錐角膜の治療法


1.円錐角膜の視力補正

円錐角膜は軽度であればメガネで視力補正が可能です。

視力補正の主流はハードコンタクトレンズで、円錐角膜用のハードコンタクトレンズもあります。

重度の場合はメガネやコンタクトでは視力が向上しにくく、手術的な処置が必要になります。


2.角膜クロスリンキング

方法は複数あるそうですが、基本的にはリボフラビン(ビタミンB)を角膜に浸透させ、紫外線で固めることで、角膜の強度を増加させるといった方法です。

2019年現在では保険適応外の治療法ではありますが、進行を防ぎ、角膜移植の前段階の治療法として有用と考えられています。

ちなみに「クロスリンキング」とは架橋を意味し、液体(樹脂系素材など)を熱や紫外線で固体化させる科学的過程の用語です。



3.角膜リング

プラスチック製のリングを角膜の周辺部に挿入し、押し出す形にして、円錐状に突出した部分を平坦化し、円錐角膜の症状である角膜が突出した事が原因で強度になった近視や乱視を軽減します。


4.角膜移植

重度化し、視力不良が顕著な場合に考慮されます。

角膜は血管の無い組織なので、拒絶反応が少なく、他の臓器の移植に比べると成功率は高いと言われています。

術後は様々な事が原因で、良好な視力にならない場合があります。

術後の状態次第で通常のハードコンタクトレンズや特殊なハードコンタクトレンズで補正が必要になります。



角膜クロスリンキングに関しては知らない情報だったので、とても興味を持って受講できました。

また、円錐角膜を完治させることの難しさをあらためて知りました。

メガネ店で出来る事は限られているので、眼科の受診を勧める事の重要性を改めて認識しました。



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