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宮澤良平

遠近両用メガネ 両面設計の注意点

本日は遠近両用メガネのレンズの表記のひとつである「両面設計」の注意点について紹介します。

遠近両用メガネを快適に使用するためには、適切な度数と加工が必要ですが、レンズの設計のグレードも大切です。

遠近両用メガネのレンズの中には「両面設計」と表記されていても、グレードの低いレンズもあるので注意が必要です。



遠近両用メガネとは

40歳前後から加齢によるピントを調節する力の減少(老眼)が原因で、遠くが鮮明に見えている状態では近い距離が見えにくくなってきます。

遠近両用メガネのレンズは、遠くから近くまで見える度数が複数入っているので一つのメガネで遠くから近くまで見ることができます。

遠近両用メガネのレンズは「累進レンズ」、「多焦点レンズ」、「老眼対策レンズ」、「キャリアグラス」、「マルチフォーカス」等と様々な言い方があります。


遠近両用メガネのデメリット

遠近両用メガネはレンズの周辺部で見る時や視界の周辺部にゆがみやゆれ、ボヤケを感じます。

個人差がありますが、お歳を召してから初めて使用する場合や、度数やレンズの設計のグレードが適切でない場合にはそのデメリットが顕著になる場合があります。

グレードは10段階程度あり、高いグレードほどデメリットが緩和されます。






遠近両用メガネの設計

遠近両用メガネは設計で大きく分類すると


グレードの高い順に

両面累進設計


内面累進設計


外面累進設計

の順になります。


さらに細かく分類すると

グレードの高い順に

インディビジュアル設計(オーダーメイド設計)

両面累進+両面非球面設計

内面累進+両面非球面設計

内面累進+内面非球面設計

外面累進+両面非球面設計(一般的な両面設計)

外面累進+外面非球面設計(一般的な設計)

の順になります。

実際は一つのグレードの中にも複数のグレードがあり、様々なレンズが存在します。

※メーカーやレンズの新旧等によってはグレードが入れ替わる商品もあります。


累進設計とは

「累進設計」とは、レンズの度数が変化している部分の設計を指し、この累進設計の性能と、どの面に位置しているかが、遠近両用レンズの快適さを決定する大きな要素の一つになっています。


非球面設計とは

一般的に球面設計より非球面設計の方が形がフラットになり、レンズの厚み、重さ、歪み、レンズを通して見える輪郭の変化等が減少し、グレードが高くなります。

どの面が非球面設計になっているかが、レンズの快適さを決定する要素の一つになっています。




両面設計の注意点

少しややこしいのですが、単に「両面設計」と表示している場合は、外面累進+両面非球面設計の場合があり、3つで区分されたグレードの中では一番低い位置になります。

遠近両用レンズのグレードや設計が気になる場合は、お店やメーカーに確認することをおすすめします。


両面累進+両面非球面設計イメージ図 一例

HOYA  BOOM設計


外面累進+両面非球面設計イメージ図 (一般的な両面設計) 一例

HOYA 両面TF設計


※レンズメーカーによってはレンズの性能を細かに公表していない場合もあります。


HOYA累進レンズ設計グレード覧





#遠近両用メガネ


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