メガネレンズ 遠近両用レンズ編
- 宮澤 良平
- 2015年11月7日
- 読了時間: 3分
まず、メガネレンズというのは「眼の焦点を合わせるためのもの」です。焦点は遠くに合わせれば遠くだけ、近くに合わせれば近くだけしか見えません。
しかし、眼には「調節力」というものがあり、焦点があっていない距離でも焦点を合わせる事ができます。
その「調節力」が平均45歳程度から減少していき、焦点が合っていない距離が見えにくくなってきます。
それを解消するために、一つのメガネレンズに遠くから近くまでの度数を入れたのが「遠近両用レンズ」です。
遠近両用メガネは遠くを見る時はレンズの上の方、近くを見る時は、レンズの下の方をやや「より目」になりながら、見るという眼の動きを利用して、近くも遠くも焦点を合わせる事ができます。
また、だんだん下に向かって遠くから近くの度に変化する為、中間の距離にも焦点を合わせる事ができます。

◆遠近両用レンズのデメリット
遠近両用レンズは周辺の視野がぼやけたり、階段の上り下りや歩くときに、視界が歪んで見えたり
する事があります。
慣れてしまえば快適に使えますが、どうしても慣れる事ができず、遠近両用レンズでは快適に生活できない場合があります。
また、年齢を重ね、遠くと近くの度数の差が大きくなればなるほど歪みが大きくな
り、慣れにくくなります。
◆遠近両用レンズのデメリットの解決法
遠近両用レンズのデメリットは大きく分けて3つの方法で解決できます。
《精度の高い屈折検査》
メガネの度数を適切に測定する為には様々な検査が必要になります。
・両目の瞳孔間距離を測る「PD測定」
・目の利き目を測る「利き目テスト」
・左右の度数のバランスをとる「バランス測定」
・斜位や斜視の有無を測定する「カバーテスト」
・斜位や斜視の補正度数を測定する「プリズム分離法」
・左右の度数のバランスをとる「バランス測定」
などの検査を経て初めて最適な度数を決定する必要があります。
一部の検査は専用の機器で簡単に測定できますが、最新の機器を使用しても、ほとんどの場合適正な数値は分からないのが現状です。
メガネには「人の手」による測定が必ず必要になります。
《一人一人の顔に合わせたフレーム調製》
レンズをフレームに入れる際は、フレームを掛けた時の視線を測定し、レンズの中心を合わせて加工しますが、適切な視線から1mmずれただけで、度数に誤差ができ、最適に使用できない場合があります。
その誤差を解決するのが、高度な技術によるフィッティングです。顔からずり落ちなくするだけでなく、鼻や耳の後ろの神経を圧迫しないことも大切です。
さらに、眼からレンズまでの距離やレンズの角度なども適切にして初めて快適なメガネになります。

《高度なレンズ設計》
高度でない設計のレンズは焦点の合わない部分が多く、歪み、ゆれ、ぼやけがでてしまい「屈折測定」や「フレーム調製」が適切に行われていても、快適に使用できない場合があります。
高度な設計の遠近両用レンズには周辺部の歪みを軽減する設計がされており、なかでも限られた店舗でしか取り扱いが認可されていないニコン社製の「AI(エーアイ)シリーズ」という遠近両用レンズは、裸眼のような見
え心地を実現しています。
2015年現在、各レンズメーカーは様々な高度な設計の遠近両用レンズを販売しています。
基本的にメーカー正規品のレンズはメーカーのホームページで詳細で公開しているので是非ご覧ください。