良いメガネ店の基準 レンズの品揃え②
本日は次回に引き続き良いメガネ店の基準である複数設計のレンズを販売しているかどうかについて紹介します。
仮にレンズの度数が正確でも設計次第では違和感を感じたり、歪みを感じたりする場合もあります。
一人一人異なるメガネの度数や眼の生活、ご希望に対応するためには複数のレンズ設計の販売が不可欠です。
累進設計レンズとは
お年を召してくると近視、遠視、乱視の全ての方が普段用のメガネでは近くが見えづらくなります。
近視の方の場合は、メガネを外せば近くは見えますが、外す手間に加えて、ほとんどの方が乱視があるので、長時間近くを見ると、疲れやすくなります。
累進レンズはレンズの上部から下部に向かって、断続的に度数を変化させることで、一つのレンズで複数の距離を見る事の出来るレンズです。
40歳以下程度ですと、眼の中の筋肉の力(調節力)を使用して、複数の距離を一つのレンズで見る事ができますが、お年を召してくると少しづつ、一定の距離しか見えなくなってきます。
累進設計レンズの種類
累進設計レンズは大きく分けると
遠近両用設計
中近両用設計
近近設計
の3種類があります。
また、各設計の中に遠く重視、中間重視、手元重視といった、頻繁に見る距離や生活に応じたタイプが分かれています。
遠近両用設計
遠くから手元まで万遍なく見えるレンズです。
初めて使う場合や、老眼が進んでいる場合は、度数が適切でもグレードの低い設計や適切なタイプでないと、慣れづらかったり、使いづらく感じる場合があります。
当店では一般的な「両面設計」より視野の広いの「 内面累進設計」のレンズから販売しています。
中近両用設計
パソコンなどの中間の距離から手元の距離に特化したレンズです。
設計のタイプによっては、会議中のスクリーン程度の距離から手元の距離まで、室内生活全般の距離を見えやすくすることも可能です。
近近設計
パソコンなどの中間の距離から手元の距離に特化したレンズです。
ニュアンスとしては「少し遠くも見える老眼鏡」と言った感じです。
以上のようにメガネ店は様々な設計の中から一人一人異なるメガネの度数や眼の生活、ご希望に対応するためにレンズ設計の特徴を熟知した上で、解り易く説明し、おすすめする必要があります。
また、累進設計レンズの場合はグレードによって特に視野の広さに差がでます。
当店では様々なグレードのテストレンズでお作り頂く前に、実際の視野を体験頂けます。
次回は【信用】【信頼】【安心】の3点に認定基準を設定しているJAOS(日本眼鏡販売店連合会)認定店について紹介します。