同じ度数のメガネでも見え方が異なる原因
宮澤良平
メガネは同じ度数で作製したとしても、見え方が異なる場合があります。
本日はその原因を紹介します。
多くの場合で度数が強い場合に見え方の差は大きくなります。
①レンズの種類の違い
メガネレンズには様々な種類があり、同じ度数でもメーカーが違ったり、設計や種類、グレードの違いによって見え方が異なる場合があります。
球面レンズから非球面レンズに変えた場合は、視野は広くなりますが、度が弱く感じる等があります。
特に遠近両用レンズの場合は設計の違いで大きく見え方に差があります。
単焦点レンズ見え方比較イメージ

遠近両用見え方比較イメージ

②フレームの違い
メガネは同じ度数のレンズでも、フレームによってレンズの眼に対する距離と角度によって見え方が変わってきます。
特にスポーティなデザインのフレームでそり角が大きい場合は違和感が大きくなります。
そり角が大きい場合はそり角による歪みを補正することのできるレンズが必要になりますが、前の見え方と同じにするのは難しくなります。




③レンズの大きさの違い
レンズの大きさも見え方に影響があります。
前より大きくなっている場合、レンズの周辺のぼやけたり、歪んで見える部分の面積も大きくなるので違和感が増す場合があります。
また小さくしすぎた場合でも、レンズを通さないで見る部分があると快適でない場合もあります。

④レイアウトの違い
メガネレンズは左右の瞳から瞳の距離(瞳孔間距離)とかけた時の視線の高さ(アイポイント)に中心を合わせてフレームに入れる加工をします。
それらの数値の測定と加工が適切でない場合は、レンズの中心と視線がずれ、度数が同じでも見え方は変わってきます。

⑤フィッティング(フレーム調整)
フィッティングが適切でないと、レンズの眼に対する距離と角度、視線の位置がずれてしまうため、度数がずれているのと同じ状態になります。
フレームがずり落ちてしまう場合は、美観が悪い事や、掛け直す手間が面倒なだけでなく、見え方にも悪影響を与えます。

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