宮澤良平
視力測定(度数測定)にかかる時間
本日は視力測定(度数測定)にかかる時間について紹介します。
メガネの度数は短時間では正確に測定できません。
きちんとしたメガネの度数を測定するためには30分程度は掛かります。
資格試験の視力測定の制限時間
眼鏡作製技能士というメガネ店の国家資格の試験では視力測定の実技試験の制限時間は30分になっています。
試験では遠くを見るための完全矯正値と言われる、理論上の大値の度数を求め、左右のバランスを合わせて終了となります。
私が前身資格である認定眼鏡士の実技試験を受験した時は25分程度は掛かったと記憶しています。
実技試験と実際の測定の違い
◆測定を受ける側の違い
私が受験した時の実技試験では測定を受ける側は眼鏡学校の生徒さんで、測定に関する知識があり、測定を受け慣れているのでスムーズに行えました。
実際のお店での測定では、基本的に慣れていないお客様に行い、既存のメガネの状態や、眼の生活に関するお話を聞き取る必要があります。
また、緊張を和らげるために世間話等をする場合もあります。
※眼鏡作製技能士の実技試験では測定前の聞き取りがあったり、変更点もあるようです。
◆実際の視力測定
基本的に実技試験で求める完全矯正値をそのままメガネレンズの度数に採用することはほとんどありません。
あったとしても完全矯正値で快適に使用できるか適切がどうかを確認する作業を行います。
直近の眼の状態や、ライフスタイル等を元に各度数の微調整をして、レンズの種類やタイプ等をテストレンズでお試しいただき、最終的な度数を決める必要があります。
◆視力測定にかかる時間
試験では30分以内で度数を測定する必要がありますが、実際の測定では30分以上掛かる場合がほとんどです。
個人差がありますが、1時間程度かかることもあるので時間に余裕を持ってご来店ください。
◆実際の視力測定手順例
①各種ヒアリング
②機械での度数測定
③左右の瞳孔間距離測定
④効き目検査
⑤裸眼、既存のメガネでの視力測定
⑥プリズム予備測定
⑦乱視軸、乱視度数の最高値の測定
⑧近視、遠視度数の最高値の測定
⑨逆の目に⑦⑧
⑩左右のバランス測定
⑪調節力測定
⑫プリズム測定
⑬各度数の微調整
⑭装用感の確認
⑮最終決定
他にも検査方法は複数あり、手順が前後する場合もありますが、おおまかな手順数等は同じだと思います。
また、私が受験した時の認定眼鏡士の測定実技試験は③~⑩の工程でした。
#視力測定
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